RSウイルス感染症はコロナウイルスと同じ?2歳以下なら、咳の後のゼーゼー呼吸に注意が必要です。

2020年はコロナウイルス感染症の予防効果のためか、RSウイルス感染症の流行はありませんでした。2021年は2020年に罹っていない子供たちが、感染して例年より早い夏前の時期に流行しています。RSウイルス感染の特徴を3つ挙げます。2歳以下のお子さんを持つ親御さんはよく読んでくださいね。

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生後2から8ヶ月で風邪をひいたらRSウイルス感染かもしれません

お子さんがお母さんのお腹に中にいるときや、母乳から栄養などから、母親の免疫力をお子さんはもらって生まれています。この母子移行抗体は6から8か月で減少消失するといわれています。

そのため生後6か月くらいまでは風邪に罹りにくいと言われいます。しかしRSウイルスは母親からの移行抗体が存在していても感染するのです。そのためRSウイルス感染症は、生後数週から数か月の時期に、重い症状を引き起こすことがあります。

RSウイルス感染症で、入院することが多い、月齢は2-5か月です。国立感染症研究所に報告されている感染症発生動向調査によれば、RSウイルス感染症は、1歳未満が35-40%で1歳台まで含めると、実に70%を2歳未満が占めています。

1998年から2001年にセントルイス小児病院において、鼻咽腔のRSウイルス抗原検査で陽性だった1222名を調べた報告があります。DOI:https://doi.org/10.1542/peds.2004-0059

702名が1歳未満でした。このうち喘息や呼吸器疾患がなく、重症で入院治療を必要としたのは206名でした。

入院中の酸素飽和度(血液中の酸素の割合)を調べると、年齢つまり月齢が低いほど低下も強かったことがわかっています。

さらに、母親の喫煙、特に出生後の喫煙があり、乳児が受動喫煙している場合のほうが、低下していたそうです。

鼻かぜから始まり、咳の後のゼーゼー呼吸が出てきたら病院へ

最初に鼻水とノドの炎症が起こります。咳は同時に出現することがありますが、多くは1から3日後に遅れて出てきます。その後38度くらいの微熱も起こります。

咳のあとにゼーゼーというような喘鳴が聞かれるようになります。鼻水やノドの首から上の上気道症状が数日続いてから、首から下の胸の症状つまり、気管支から肺への症状がでてくるわけです。ただし軽い例ではこれ以上進行しません。

鼻汁がたくさん出て、鼻が詰まり寝苦しく、特に夜間に寝れないとことがあります。鼻吸引を行ったり、10-30度程度体を起こして寝かせることも、呼吸を楽にします。

1歳以下では、1/3で気管支や肺への症状を起こすと報告されています。症状が出ている期間は、通常7〜12日間です。咳が長引いて呼吸困難がでるようであれば病院で診察してもらう必要があります。

重症例では、呼吸困難が出てきて1分間に60-70回を超える頻回の呼吸がみられるようになります。この場合入院治療が必要になることがあります。お腹の動きをみて呼吸の回数を数えましょう。40回以上で早くなり始めですのでそれ以上悪化していないかをみておきましょう。

年長者や保護者にもうつるが重症にはならない

RSウイルス感染は、一度なっても何度も感染することが特徴です。0歳代では100%ウイルスに感染すれば発症します。それ以降はウイルスに感染しても6から8割が発症し残りは発症はしません。

保育所などウイルスが相互に存在するところでは発生率は高くなります。年長の児や成人で感染する場合は、重症となることが少ないです。いわゆる普通の感冒の状態です。

ウイルス感染してから症状がでてくるまでの期間つまり潜伏期は2〜8日、典型的には4〜6日といわれています。

RSウイルスかどうか問題となるのは重症化しやすい1歳未満の乳児です。そのためRSウイルスの抗原検査は1歳以下にしか保険診療では行えません。年長児などは抗原検査を行うことはほとんどありません。

治療と予防はコロナウイルスと同じだが、ワクチンはない

治療はウイルス感染ですので特攻薬はありません。鼻水吸引や水分補給を即して安静にすることです。重症化した場合は入院が必要です。

感染経路は、患者の咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスの付着した手指や物品等を介した接触感染が主でコロナウイルス感染と同様です。

飛沫感染対策としてのマスク着用や咳エチケット、接触感染対策としての手洗いや手指衛生といった基本的な対策を徹底することです。

RSVは環境中では比較的不安定です。しかし家族内では効率よく感染すると言われています。乳幼児とより年長の小児のいる家族の場合には、流行期間中に家族の44%が 感染したという報告もあります。

まとめ:RSウイルスはコロナウイルスと違い0-1歳での感染だけ注意を

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