オミクロン株に感染した人が身近にいたとわかった場合、検査をすべきか、仕事を休むべきか、どうする?。

オミクロン株の流行により、自分が所属している会社や学校で感染が見つかる場合があると思います。間近にいる濃厚接触者に当たらないといわれた、自分は今後どのようにすればいいのでしょうか。答えはありませんが、どんなことが起るか何日間が目安かわかれば対応できると思います。健康観察期間について潜伏期などから解説します。

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富田雅彦:耳鼻咽喉科専門医: ドクターズファイル

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富田耳鼻科クリニック@新潟県新発田市舟入町3丁目11-18-7

結論を先に示します。その後に具体的方法を、根拠を知りたい人は最後まで読んでください。

SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)の潜伏期間の推定:暫定報告 (niid.go.jp)

根拠は、2022年1月13日と27日国立感染症研究所発表の日本でのオミクロンPCR検査についての暫定報告です。

https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10942-covid19-70.html

目次

超心配な人:コロナ陽性者と会った日から3日目にPCR検査をする

PCR検査はどこの場所でもOKです。採取の時に検体が確実に取れるようにしましょう。

唾液なら飲食をしないで排出。鼻咽腔なら長い時間かけて奥からとりましょう。

医療機関で行う場合は、無症状者のため陽性者との接し方によっては、(大きな会社の隣の部署とか隣のクラスに陽性者がいるけど誰だかようわからない)自費になり2から3万円払う必要があります。

保健所の選定で濃厚接触者に当たらないと言われたなどという場合です。

現況なら自治体が用意しているPCRセンターが無料と思いますが、予約取りにくいかもしれません。

医療機関なら希望の日に採取できると思います。その場合、だるいという症状があると思い込んで伝える手もありますね。

陰性を確認して一安心しましょう。なぜ3日目かってそれは根拠の部分で説明します。

ちょっと心配な人:風邪症状が出た時点ですぐにPCRか抗原定性検査をする

風邪症状は発熱にとどまりません。のど痛いだけでも検査しましょう。オミクロン株で発熱する人は半数以下です。

コロナ陽性者と会った日から3日目ならすぐにです。この時期に発症する場合が多いからです。

医療機関に行きましょう。公費負担で診察料はかかりますが確実に検査してもらえます。

抗原定性検査であれば30分もしないで感染がわかります。医療機関によってはPCRを勧められる場合もあります。

飲食を共にしたということなら感染の可能性があるため、抗原定性検査でわかることが多いです。

すれ違ったレベルであればPCR検査のほうが確実にウイルスを分離でき信憑性があがります。

そうでもない人:コロナ陽性者と会った日から7日目まではおとなしく(家庭内でもマスク)して風邪症状がでなければ安心する

ちょっと心配な人は、いつまで心配していればよいのでしょうか。

7日目まで何事もなければ無症状コロナ感染でもなかった、つまり感染していなかったと考えてよいです。

その先に家族が知らずに発症するなんてこともないでしょう。

感染者に会ってから、発症までの中央値は2.9日(2.6-3.2)と短い

SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)の潜伏期間の推定:暫定報告 (niid.go.jp)

2022年1月13日国立感染症研究所発表の日本でのミクロン株の潜伏期間の推定についての暫定報告を読み解きます。

オミクロン株感染者に暴露してから14日の症状発現やウイルス量を調べています。(2022年1月7日時点35例)

オミクロン株に感染している人と一緒にいてから、中央値2.9日(2.6-3.2)に症状が発現していました。

感染者に会ってから1週間風邪症状がでなければ安心してよい

オミクロン株113例の 聞き取り調査では、発症者のうち暴露後7.1日時点で95%、9.7日時点で99%の人が発症していました。

3日目まで53.05%、4日目に70.69%、5日目に82.65%、6日目に90.12%の人が発症していました。

アルファ株と比べてオミクロン株の場合は感染暴露から発症までの期日が短く、そのため10日以内に発症している人がほとんどでした。

よってアルファ株で規定された14日間の健康観察期間は7日間に短縮されました。

感染者のウイルス排出が高いのは発症6日目ぐらいまで

無症状でコロナ感染していた場合に人にうつすのではと気にされる方がいます。

これについては

https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10880-covid19-66.html

https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10899-covid19-67.html

2022年1月5日と13日に国立感染症研究所が発表した内容がヒントになります。

47例のオミクロン株感染者のウイルス量を連日PCRを行い調べています。

気道内のウイルスの RNA 量は、診断日及び発症日から3から6日目で最も高くなっていました。

その後日数が経過するにつれて低下し、 発症や診断後10日を越えて感染性ウイルスを排出する可能性は低くなっています。

諸外国は健康観察期間は5から7日間です。

日本の基準ではウイルス量を表す Cq値が40の時点で感染性がないとしています。

世界的には国によりますが、30程度で人への感染は少ないと言われています。

これを30くらいに基準を引き上げていくと7から9日目でその水準に達していることがわかります。

つまり暴露してから一週間たてば、ウイルスを人にうつすほど量を持っていないといえます。

これがホントかどうかは、症例数が多くなるとハッキリしますが今はまだ不確定です。

実際、以下のように別な結果があります。これだと7日目だとまだ一安心位ですね。

これはワクチン接種や無接種者、無症状者、発症者もすべてにまとめられたデータです。そのためデータのばらつきがあります。

濃厚接触者の自宅待機期間は7日間に短縮された理由

無症状者は、ウイルス排出量が少ないと考えると健康観察は7日位でもよいかもしれません。

と考えていたら7日間に短縮されました。根拠は2022年1月27日発表の以下の報告です。

無症状者20名を連日PCR検査をした結果が国立感染症研究所からだされました。

https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10942-covid19-70.html

陽性判定されて8日目を過ぎるとPCRでコロナウィルスが検出される割合が減っていきます。

12日以上経っても PCR で陽性となる人もいます。ただしこれは感染性がないとみなされています。

無症状者が持っているコロナウイルスが感染性があるかどうかも、調べています。

コロナウイルス分離試験というものです。

まず鼻からとったコロナウイルスを細胞に加えます。その細胞は感染すると変性を起こします。

そのウイルスを添加した細胞から、ウイルスが見つかるかどうか、つまり感染しているかどうかを確認しています。

それによれば6から7日目には 15.4%の細胞からウイルスが検出されています。

8日目以降ではウイルスが検出された細胞はありませんでした。

つまり8日目を超えるとウイルスは感染性を持たないのではないかと考えても良いということです。

この結果をもって10日間の感染隔離期間が7日間に短縮されています。

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