鼻かみが苦手な子供が増えている。スマホを使う、正しい鼻呼吸の仕方を教えます。

鼻かみは、ちゃんと教えれば1歳半から3歳までにできるようになります。鼻かみのポイントと鼻で呼吸するためのコツをアドバイス。スマホで鼻呼吸を確認できますよ。

目次

両鼻を同時にかむのは間違いです。

正しい鼻のかみ方は、①片鼻ずつかむことです。片方の鼻を押さえて、片方ずつかむ。当たり前のように思いますが、そうでもないようです。

ティッシュペーパーの作っている会社が、15歳以下の子供を持つ母親1000人に聞き取り調査(参考サイト)をしたところ、両鼻を同時にかむのが間違っていると知らなかった人は30%いました。

我々医師や家族が指導しなければならないということですね。実際先程の検査では、75%の母親が、親兄弟から鼻のかみ方を習ったと答えています。

ティッシュを鼻にあてる前に、大きく口から息を吸い込む

当院では小さなお子さんは鼻吸引を積極的に行っています。

鼻がかめる子には、鼻をかんでもらいます。皆さん真っ先にティッシュで鼻を覆い、鼻から空気を出します。かみ方が間違っているわけではありませんが、意外と鼻水がでてきません。

なぜなら、鼻から空気を出すということに必死になるのは良いのですが、その前に吸うことを忘れているのです。かむ時に肺から出す空気がないという状況になっていることがよくあります。

まず、大きく口から息を吸い込みましょう。そこで息を止めても良いです、その後にティッシュで鼻を片方押さえさせ、片鼻ずつかませます。もう一度空気を口から吸わせて、今度は反対の鼻から鼻水を出します。

鼻の呼吸を、目に見えるようにするためにスマホを使う

鼻をかむということがわからない小さい子にはどうすればよいでしょうか。鼻から空気をだすという行動を教える必要があります。

鼻通りをよくするために現在でも行われている鼻中隔を真っすぐにする手術を1904年に発表したドイツ人のグスタフ・キリアンという人がいます。この人は鼻の通りを評価するために鼻息鏡というものを作りました。

半円が描かれた金属のプレートでAmazonでも売っています。下のようなプレートを鼻の下に当てて鼻から息を吐き出し曇り具合を測ります。

わざわざ購入しなくても、スマホでできます。皆さんスマホ画面をオフにして、水平にして鼻の下に当ててみましょう。息を吐き出してみてください。画面が曇りますよね。どのように曇ってますか?

鼻からどれぐらい、均等に空気が出ているか、鼻呼吸できているかが目に見ることができます。子供さんでも可能ですので、是非やってみてください。

この曇り具合によって、鼻から吐き出される空気の量を昔は評価していました。鼻から出る息の温度や外の環境によって程度は変わりますので、正常がどうのこうのという絶対的な評価はできません。ただし、現在鼻から呼吸がされているかどうか、左右の違いや今日の調子などは確認できます。

親が鼻かむ姿を子供に見せてあげることが大事

他には、ティッシュペーパーを切って口や鼻の前に立てて息を吐き出して、ティッシュの揺れるのを見る。ティッシュを丸めて鼻に詰めて、鼻からティッシュを飛ばしてみる。こういった楽しい方法で、鼻の呼吸を見えるようにしましょう。

目に見えるようにして、鼻から空気を出すのは、こういうことなんだと子供さんに理解させることが大事です。新潟大学耳鼻咽喉科公式YouTube動画でも紹介しています。ぜひ見てみてください。

鼻かみを正しく御両親が大きい動作でやってみましょう。それを真似してお子さんも積極的に鼻をかんでくれるようになります。

子供というものは、鼻水を鼻の奥に溜めてもそんなもんだと思ってしまうことがあります。また、鼻すすりの癖をつけてしまうと、かむ前にすすることが多くなります。話すすりの癖をつける前に2から3歳で鼻かみをマスターさせましょう。

鼻呼吸の時の、舌の位置を意識しましょう

鼻息をスマホで確認しても画面が曇らないなら、鼻からうまく息が吐き出せていないということです。

お子さんの鼻詰まりで多いのは、アレルギー性鼻炎です。3歳から6歳くらいなら、鼻の奥にある扁桃腺である、アデノイドというものが大きくて、鼻の奥が狭くなって鼻から息が出てこないこともあります。耳鼻咽喉科に受診して確認してもらいましょう。

その前に一つ確認してほしいことがあります。いつも口を開けて呼吸をしている子供さんの場合です。口を閉じると鼻から呼吸できるけど、口を開けていることが多い場合です。

鼻に問題がなかったとしても、鼻から息を吐いたり出したりの癖がついていないのです。この場合、大事なことは口を閉じた時の舌の位置です。皆さん、口を閉じた時の舌位置を意識したことがありますか。

舌位置の矯正をすると鼻呼吸がしやすくなる

正解は、上の前歯の後ろに舌の先が付き、舌の全体が上あごにくっついた状態です。

口呼吸をしているのが癖になっていると、舌の位置が下の歯の先端下側に位置していることが多くなっているのです。

未発表ですが大学の睡眠治療専門機関のスタッフに対して舌位置の矯正を指導したところ、正しい舌位では鼻の呼吸の流量が増加したという結果もあります。

皆さん口を開けて鼻呼吸をしてみてください、呼吸がしづらいと思います。これは口を開けて呼吸すると舌の位置が下にあり、ノドの気流が乱れるためです。のどが気流でせまくなる結果なのです。口を閉じても舌の位置が正しくないと気流が乱れます。

舌の筋肉トレーニングで、子供の睡眠時無呼吸が改善するという報告も多くあります。台湾では、寝ている間に舌先端が上あごの歯の裏側を無意識にいじる様に即する装具を夜間につけるという治療もあります。

口呼吸が癖になっているお子さんに対しては、口を閉じさせた時に、舌先と舌全体を上あごにつけるように指導してみてください。大人でも口を閉じたときに舌がどこに収まっているか確認してみてくださいね。

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