鼻血を止めるために知っておきたいこと

鼻血は冬に多くなります。寒暖差で突然でる。ビックリしないで!冷静に、止め方を教えますね。

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鼻血が出ると、とってもびっくりして慌てますよね

怪我をした場合に外傷部分から血が出ますが、鼻血ほど慌てないと思います。鼻血で病院を受診される患者さんの中には脳からの血が鼻から出てきたのではない考える人もいるくらいです。

私なりに鼻血が出た時の患者さんの気持ちを考えてみました。怪我をした時と全く異なるのは、血が出ていることを見ることができないと言うことだと思います。鼻の穴から血が出てきますが、鼻の中の実際に出ている場所は分かりません。

同じことは頭を怪我して頭頂部の皮膚から血が出た場合にもあてはまります。きっと一人だと慌てると思います。足から血が出た時は、血が出ている場所を見ることができますが、頭のてっぺんなどは鏡をつかってもよく見ることができないからです。

 血が止まらないと焦って、余計に鼻血が出やすくなる。

  出血部位が分からないと血が出た時の対応方法で最も有効な圧迫止血を行うことができないのです。鼻の穴にガーゼを当てても止まらずどんどんティッシュは真っ赤になっていく。場合によっては喉に回ることによってむせやすく咳き込みが強くおこります。そうすると苦しくて血圧が上がりますます血が止まりにくくなるという悪循環に陥ります。

実際に鼻血は鼻の穴から少し奥の粘膜から出ていることが最も多いのです。しかし鼻を抑えたりガーゼを入れたりしてもその部分にうまく到達できずに止血ができないことが多く認めらます。顔周りの皮膚に血がつくことによって、手足に血がついている時より気持ち悪さが倍増します。さらに突然出ますので気持ちの準備ができていない。人を呼んだとしても血まみれの顔を見て周りの人も焦ってしまい、冷静な対応ができず不安ばかり募ります。

 慌てずに落ち着こう、そんなの無理!血がどんどん出てくるのにー。

 こんな時どうすればいいのでしょうか。出血が起こっている場所を知り、対応方法を理解することで突然の鼻血に慌てることがなくなります。冷静に対応することで血圧が上がらず止まりやすくなります 。圧迫で止まらない鼻出血は数パーセントと低いのです。まず落ちついて対応することで救急車を呼ぶことなく止血が可能です。 

前かがみで血液を鼻と口から床に落とそう

  まず血液を飲み込まないということが大事になります。 血液を飲み込むと胃に血が溜まり気持ち悪くなり吐きやすくなります。出血の量がわからず万が一病院に受診した時に貧血の程度を誤って理解されます。血液が喉に回るとむせやすくなり咳をすることで血圧や頭蓋内圧があがります。ますます血液が止まらなくなります。

必ず鼻血を飲み込まないように座って頭を前かがみにすることが大事です。口に回る血液は、口からよだれとともに出すことがより良いと思います。

鼻のつけね、眉間を抑えても意味が全くありませんよ 

  次に鼻血の9割以上は鼻の入り口のすぐからの出血です。そのため鼻に詰め物をすることはある程度有効です。ただし詰めているだけでは止まりにくいため小鼻、つまり鼻の付け根の固い部分より下の、鼻の膨らんだ部分を左右から内側に、強めにつまみます。さらに5分以上つまみ詰めたものを入れ替えないことが重要です。 

目と目の間の鼻の上側を左右に抑える人がいますが 全く無意味です。指や手や足など根元を抑えると有効な出血はありますが、鼻血の場合は鼻の付け根から血管が流れ込んでいるわけではなく、口側や鼻の奥など色々な方向から血液が流れ込んでいるので鼻の付け根を抑えることは止血に全く効果がありません。 学校の保健室の先生など間違って理解している人もいますので惑わされないよう にしてください。新潟大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科の公式YouTubeチャンネルでも解説しています。鼻血の止め方 – YouTube

鼻の脇の膨らみを抑えても全く出血の勢いが止まらない場合は病院へ

   上記の方法で十分圧迫しても止まらない場合や口にどんどん血が回るようであれば後方からの出血が考えられますので、早めに医療機関を受診した方が良いと思います。お子さんで後方からの出血は極めて稀ですので今まで提示した方法で、止血できると思います。

冬場の夜間に多い高齢者の鼻血や高血圧のコントロールが悪い中年男性は止まりづらい場合がありますので 出血がひどい場合は夜間救急や救急車を呼ぶことも考えて良いと思います。奥からの止まらない動脈性の出血については安静が基本ですので詰め物をした後入院することが多いです。

すぐ止まるけど、何故しょっちゅう鼻血がでるのでしょうか

    止血方法については理解できたと思います。ではなぜ鼻血が出やすくなるのでしょうか。

お子さんで最も多いのは、アレルギー性鼻炎に伴い鼻粘膜が傷んでいる状態 、さらにかゆみを感じてお子様が寝ている間や日中に鼻を知らずに擦ってしまう。こういうことが挙げられます。グラウンドで乾いた砂が鼻に刺激となり、粘膜を痛め鼻血が出やすくなるという運動会シーズンに特有な現象も起こります。

大人に関しては鼻の入り口にカスがつきやすくなり、これを取り除こうとティッシュを丸めて鼻に入れてこすったり、鼻をかむ回数が増えることで鼻の粘膜が傷みやすくなります。 このような場合には鼻の粘膜のあれを良くするため軟膏を鼻の中に塗ってもらったり、アレルギー性鼻炎のコントロールを行うため抗アレルギー剤を内服してもらうことが多いです。

鼻アレルギーについてはこの記事を読んでください。

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稀な病気で鼻血が出ることもあります。

     中年男性やご高齢の方は血管が動脈瘤のようになり破れやすかったり、鼻の奥からの出血が起こったりしやすい場合があります。 特に冬場の夜間血圧の変動が多い時に起こります。 また基礎疾患で血管が脆く壁が破れてやすい方、脳梗塞予防や不整脈で血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は鼻出血がひどくなる場合がありますので、早めに病院へ受診することをお勧めします。

鼻の中に腫瘍があってそこからの鼻出血や、知らずに血液が止まりづらくなる病気を発症していて鼻出血があるということは極めて稀です。しかし鼻血が続く場合にはそれらを除外しておくことが大事になります。

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