3週以上続く咳は、蓄膿症かもしれません

3週以上続く咳を慢性咳嗽といいます。この原因について解説しています。

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子供がいつも咳ばかりしている、鼻水もないのに

  鼻水が喉にまわる感じがある。鼻をかんでも出ないけど。鼻水が喉に回って咳き込む。こんな症状があれば、蓄膿症かもしれません。風邪は治ったけど、咳が止まらない、何かの拍子に突然咳き込む。
 特に3歳から7歳ぐらいまでのお子さんにも多く見られます。お子さんは鼻水が喉にまわるなんていうことを言ってくれませんので、まわりが気付くことが遅いことがあります。。風邪薬を飲んで、少しいいけど、その後治りきらない、こんな場合は、レントゲンを撮って蓄膿症がないか確かめてもらいましょう。お母さん方には、鼻が悪くて咳でが出ていたんだとびっくりされることが多いです。

  鼻水が直接、ノドや気管にふれて咳反射が起こると言われています。蓄膿症の80%に後鼻漏という鼻がノドに落ちる状態がみられ、このうちの3割に咳の症状が認められます。咳の性質は痰が絡んだような湿った咳で、特に夜に多く出現します。これとは別に、アレルギー性鼻炎の場合でも47%と約半数に咳の症状は認められます。この場合は咳の77%が乾いた咳だったそうです。

風邪を引いた後に、咳がなくなるまでは、平均18日もかかる

  長引く咳で一番多いのは、蓄膿症ではなく感染後咳嗽です。実は、風邪を引いた後に咳が取れるまでは、平均18日ぐらいかかります。それについては別記事にまとめています。どういう機序かは分かっていません。元々、咳は異物を肺に入らないようにする防御反応ですので、感染、つまりノドの炎症がとれても、ある程度の期間、肺に異物が入ってこじれないように、防御反応が続くものと考えられます。

胃腸の調子がわるくて、咳が出ることも

  意外と知られていませんが、逆流性食道炎、つまり胃液が胃から食道さらにノドまで上がってくることで、咳が出る場合もあります。胃液は消化液ですので強い酸性です。胃の壁は酸性に強くできていますが、食道、そしてノドの粘膜は酸に弱くなっています。そのため、胃液がノドの粘膜を薄くして、異物に敏感になり、咳が簡単に出やすくなります。ノドがムズムズする、異物がノドにある感じがするという場合もあります。

  ノドまで胃酸が上がっていなくても、食道下部での炎症が、咳を引き起こす神経を刺激して、ノドで咳を引き起こす場合もあります。食後横になることが多い、便秘気味で胃腸の動きが悪くげっぷが多い、姿勢が悪くみぞおちが曲がっていることが多い方は、胃から逆流してきている胃液がノドへ悪さをしているかもしれません。

咳喘息やノドのアレルギーでも咳が続きます

  長引く咳に病院を受診すると、検査で異常がなく、アレルギーとか咳喘息と診断されることが多いと思います。これらは、咳以外に特に症状がなく、検査をしても特に異常が見つからないのです。一昔前なら『喘息のけ』があるねとか言われたことでしょう。

 では、どうやってこれらの病気を分けているのでしょうか。結論を言うと、どの薬が効果があったかで診断をつけています。気管支を広げる気管支拡張薬や吸入薬が効けば、それは咳喘息である。アレルギー剤が効けば、喉頭アレルギーもしくはアトピー性咳嗽というものである。咳止めが効けば、喘息様気管支炎もしくは風邪の後の長引いている咳いわゆる感染後咳嗽という診断になります。

薬で、咳が止まったのかが分からないこともある

  ここで注意が必要なことは、効果があったか無いかは、症状を持っている患者さんの判断になるということです。本当に薬がピッタリ病態にあって咳がなくなったかもしれません。もしくは、病院に行って先生から、色々なことを言われたり、検査で異常がなかったといわれて、それだけで安心して、心理作用によって咳が改善した(プラシーボ効果)かもしれません。そうでなくて、薬を飲まなかったとしても、自然と感染後の咳が治る時期に一致したという可能性もあります。

まとめ:長引く咳は、治療しながら止めていこう

 慢性の咳は色々な可能性があります。試しに2週間程度薬を使ってみて変化なければ、別の薬を使って咳が収まっていくかいかないかを試してみる。それで診断がつくのだと思ってください。もちろん長引く咳で注意が必要なこともあります。稀ですが、肺がんと結核の場合です。煙草を吸う方や高齢の方は一度病院受診が望ましいと思います。


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