診療内容TREATMENT

こんな症状があれば当院にご相談ください

主な疾患と治療

慢性中耳炎 症状:耳だれ(耳漏)や鼓膜に穴があいた状態(鼓膜穿孔)があり、難聴をきたします。

治療:鼓膜の穴を閉じたり(鼓膜閉鎖)、耳だれ(耳漏)を停止させ、聴力を改善させるには外科手術が必要です。その手術は鼓室形成術であり、中耳のなかの炎症産物を除去し、破壊された中耳の伝音系を再建し、あらたに鼓膜を形成します。
真珠腫性中耳炎 症状:耳だれ(耳漏)や難聴をきたします。また、病気がさらに進行すれば、めまいや顔面神経麻痺や髄膜炎を起こすことがあります。

治療:手術加療が必要です。慢性中耳炎同様、鼓室形成術を行います。骨破壊が軽度であれば、手術は1回で終了しますが、さらに進行した真珠腫の場合は計画的に手術を2回に分けて行うことがあります。
耳硬化症 症状:徐々に聴力低下が進行します。また、逆にうるさい場所の方がよく聞こえると自覚される方もおられます。

治療:聴力を改善させるには、外科的治療(アブミ骨手術)しかありません。動きが悪くなったアブミ骨を摘出し、人工アブミ骨(ピストンワイヤー)を挿入します。術後、めまいをきたすことがありますが、一時的なものであり退院時には軽快します。
副鼻腔炎 症状:鼻水、鼻づまり、頬や眼の奥など頭が重たい感じ(頭重感)、においがしない(嗅覚障害)

治療:まずは薬物治療でコントロールしますが、重症の副鼻腔炎や数ヶ月の薬物治療でも改善しない場合は、手術の適応となります。
アレルギー性鼻炎 症状:鼻水、鼻づまり、くしゃみなど

治療:抗アレルギー剤の内服やステロイドの点鼻薬を使用します。効果がなければ、外科的治療となります。
鼻中隔彎曲症 症状:鼻づまり、鼻出血、においがしない(嗅覚障害)など

治療:彎曲した鼻中隔を手術により矯正します(鼻中隔矯正術)。鼻の中に切開を加えて、鼻中隔を形成している骨や軟骨を取り除きます。
好酸球性副鼻腔炎 症状:粘調な鼻水、頑固な鼻づまり、頬や眼の奥など頭が重たい感じ(頭重感)、においがしない(嗅覚障害)

治療:ステロイドという薬の内服が最も有効とされています。ただし完治は困難で、症状が出ないように病勢をコントロールしていく必要のある病気です。