子供のコロナワクチン副反応で重症なものは少ない。子供のコロナ感染で長期後遺症はあるから、やはりワクチンを打って(接種して)感染は防ぎたい。

デルタ株は、家庭内から容易に子供たちにも感染しています。2021年7月と8月に報告された、子供たちに関するコロナウイルス感染症とワクチンについての研究を紹介します。正確な情報からコロナワクチンを打つか打たないかを慎重に判断してください。

この記事を書いた人

富田雅彦:耳鼻咽喉科の医師

病院に受診しないために自分で判断できるような医療知識を発信中

富田耳鼻科クリニック@新潟県新発田市舟入町3丁目11-18-7

筆者への取材記事リンク@ドクターズファイル

目次

子供へのコロナワクチン接種後890万人の報告

いままでファイザー社の治験データしかありませんでしたが、アメリカから12-17歳のワクチン接種の副反応の実際の投与後データが8月6日に報告されました。

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7031e1.htm

アメリカでは2020年12月14日から2021年7月16日までに、12-17歳にファイザー社ワクチンが890万人に接種されています。そのうち9246例の副反応の報告がありました。

注意すべき重篤な副反応は、心筋炎で副反応の報告のうちの4.3%

副反応の報告があった9246例中863例で重篤な症状がでています。9.3%にあたります。397例で心筋炎の診断をうけており4.3%を占めていました。

男性が609人(70.6%)を占めていました。胸痛や息苦しさなどの心筋炎に伴う症状を訴えていました。

これは副反応の報告の中の4.3%を占めていたということで、接種した人の4.3%ではありません。正確な割合は不明ですが、890万人中609人ですから、1万人に1人以下です。

接種時の迷走神経反射が一番多い、有害事象で不安の強い女性に多い

副作用で最も多かったものは、めまいが20.1%、失神が13.3%でした。失神のイベント901件のうち、60.8%の548件は女性でした。年齢の中央値は15歳でした。

147人は注射時に不安が強かったと述べています。救急科へ搬送されたのは145人でした。これらは接種前後の不安と緊張状態による迷走神経反射と考えられます。

1割の人は2回目接種後の翌日に学校を休んだ

大人の接種後にもみられる、頭痛や発熱はそれぞれ10%と8.3%でした。局所の痛みは60%前後に出現しており大人と同様です。

全身倦怠感は、1回目後は27.4-34.1%、2回目後44-52%でした。2回目のほうが多く出ます。

副反応が強くでるといわれている若年者はやはり生活に影響が出るようです。

接種の翌日に普段と同じ生活が送れなかったと答えた人は、1回目後が9%、2回目後に24.7%でした。学校や仕事を接種後に休んだ人は、1回目後3.7%で、2回目後11.6%でした。

細かい数字は以下の原文を確認ください。

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/pdfs/mm7031e1-H.pdf

子供のコロナ感染は1週間程度で回復するが、通常の風邪より病悩期間が長い

新型コロナウイルスに感染した子供の大半が重症化せずに1週間以内に回復していることが2021年8月3日にイギリスの大規模調査により報告されました。

https://doi.org/10.1016/S2352-4642(21)00198-X

子供に対する新型コロナ感染がどれくらいの頻度でおこるか、特徴などは報告されていませんでした。上に示す報告では、イギリスでは25万人の小児の保護者がアプリで感冒症状等を国に報告しており、これを国が集計し、このデータから新型コロナウイルス感染の子供の症状を分析しました。

2020年3月24日から2021年2月22日までに、7.5万人がコロナウイルス検査を受けて、1734人が陽性となっています。

最も多い症状は頭痛で62.2%、全身倦怠感55.0%でした。病気の持続期間は中央値6日間(3-11日)でした。5-11歳と比較して12-17歳の子供のほうがやや長い傾向にありました。発熱は43.7%にとどまっています。

コロナウイルス感染ではない風邪症状の持続期間は中央値3日(2-7日)でしたので、だらだら続く頭痛やだるさがある場合はコロナウイルスの検査を小児でも積極的に行っても良いと考えられます。

子供のコロナウイルス感染は重症化しないは本当か

大人よりは軽症で、病気が治るまでの時間も短いことがわかりました。

先ほどの報告によれば、1734人の子供の陽性者のうち、1か月以上症状が続いていたのは77人で4.4%でした。大人は13.3%と、過去に報告されていますので早くになおっています。

ただし子供でも数は少ないですが、長期の後遺症が出る可能性があるわけです。77人の症状のうちで、多いものは倦怠感と頭痛で、嗅覚障害は77.9%と成人同様に持続しています。

子供のコロナ感染では神経障害の出現率が大人より高い

入院治療を必要とする子供や青年のコロナ感染は稀です。しかし入院中の子供や青年の間では、神経学的または精神医学的症状が大人より高率に出現しています。

7月14日に報告されています。doi.org/10.1016/S2352-4642(21)00193-0

入院患者100人あたり3.8人の出現率でした。成人入院患者の0.9%の出現率と比べると4倍の高頻度です。イギリスからの52例の報告です。

52人のうち34人が回復をみせているものの、退院後6か月時点である程度の障害があるものが17名いて、1名は脳卒中により死亡しています。

これらの神経学的または精神医学的症状は、白人より黒人やアジア系に多くみとめられました。52人の患者のうち黒人が20人でアジア人16人でした。69%を占めており、イギリスの黒人+アジア人の人口比率13%より高かったようです。

重症化しにくいと言っても、感染後に重篤になることもあるということです。

まとめ:子供でも重症化はする場合がある

ワクチン接種による副反応は子供でも稀なので、打ちましょう

ワクチンの長期の副作用が不明といわれるが、感染による長期の後遺症が目に見えてつらい

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