コロナワクチンの副反応(副作用)とデルタ株への効果についての論文を解説。熱は必ず出ると思っておけば安心です。

ワクチン接種後の副反応について、アメリカと日本で臨床試験以外のリアルデータが出ています。デルタ株(インド株)にも効果あります。副反応を理解して接種に備えましょう。

当院ではファイザーワクチンの予防接種を行っています。医学論文や厚労省の発表からの正確な情報のみを紹介しています。

目次

2回目接種後の翌日に全体の38.4%の人が発熱する

日本の厚労省が副反応の中間報告を随時発表しています。6月23日の発表を紹介します。https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000796565.pdf

厚労省は毎週更新していますので気になる方はこちらから最新情報を確認ください。

先行接種の2万人の医療従事者を対象にしています

接種部位の痛みは90%の人が感じます。痛み以外の注射部位の症状ですが、赤くなったり腫れたりする人は11%前後でした。接種部位の副反応は、1回目と2回目の接種で大きな差はありませんでした。

全身の副反応は2回目の後に急増します。1回目の後の発熱や頭痛、全身倦怠感などの全身の副反応は、5から15%程度でした。しかし2回目には45%から65%の人にこれらの症状が認められています。

20歳代では50%の人が発熱し若いほど割合が増える

2回目の後の発熱は、20代でに50%、30代で45%、40代で38%、50代で30%、60代で18%、70代で8%でした。

発熱した人は接種した翌日に、ほとんど起こっています。

日本でのモデルナワクチンに対する副反応は、数が少ないデータしかありません。ファイザーより接種開始が遅いためです。https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000802343.pdf

7/5現在9344人の報告です。モデルナワクチンの接種では、ファイザー製よりは副反応の発生頻度がやや高くなっていました。1回目接種翌日の発熱は、ファイザーが2%でモデルナは5%でした。

副反応の出現日は、やはり接種の翌日が最も高くなっています。モデルナワクチンも若い人ほど発熱、全身倦怠感、頭痛などの全身症状が出る割合が高く、年齢が上に行くにしたがい、少なくなっていっていました。

発熱して、だるさもあるようでしたら、解熱鎮痛剤を内服しましょう。アセトアミノフェンは薬局で品薄状態のようです。非ステロイド系抗炎症薬でも構いません。ロキソニンやイブプロフェンです。厚労省もQ&Aで、そのように答えています。

接種後1から2日以内に起こり、2日以内に下がれば副反応です。長引く場合は病院を受診しましょう。症状が出る前にのむことは、現在推奨されていません。薬剤の準備だけしておくか、購入できるドラッグストアを下見しておきましょう。

モデルナワクチンはファイザー社製よりは副反応がやや多い

モデルナワクチンの接種が多いアメリカからも副反応の報告があります。2021年2月21日までのワクチン接種者、約192万人の被接種者における副反応をまとめたCDCの論文です。 doi:10.1001/jama.2021.5374

接種を2回受けた人は、ファイザー社製97万人、モデルナ95万人でした。結果は、やはり1回目より2回目のほうが副反応の出現割合は多くなっています。

このうち2回目の注射部位の痛みは、ファイザー社製で66.5%、モデルナ製で78.3%でモデルナ製のほうが強い副反応がでています。

2回目の全身倦怠感は47.8%(ファイザー以下同順)と60.0%(モデルナ)、頭痛40.4%と53.2%、発熱も21.5%に対して37.6%とやはりモデルナ製の方が副反応の割合は高くなっています

どちらも副反応は接種の翌日に最も頻度が多く、65歳以上と65歳未満を比べると、65歳以上の方がいずれの副反応の発生頻度も低かったと報告されています。

軽微な副反応が起こるが、重篤な副反応は少ない

心筋炎は、最近予防接種後の副反応とアメリカで認定されていますが、極めて発症割合(0.0005%)は少ないです。詳しく知りたい方ヘ、以下のリンクへ報告をまとめました。

あわせて読みたい
コロナワクチン接種後の心筋炎の副反応について解説。特に若い男性は、接種後4日以内に胸の痛みが出たら... ファイザー社製コロナワクチンが、12歳以上の若年者まで接種年齢が拡大されました。特に若い人に多いとされるワクチンによる免疫反応の中から心筋炎について解説します...

厚労省では、心筋炎関連事象について検討が行われ、現時点においてワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとしています。

日本の厚労省の先の6月23日の中間報告では、アナフィラキシーショックは2300万回中238件でした。これらは専門家が認定したものになりますが、約10万回中1回です。

ワクチン接種後に報告された死亡例は、6月13日まで277例です。このうちワクチンが原因と認定したものは0例でした。

その他275件は、情報不足等によりワクチンと症状との因果関係が評価できないものということでした。ワクチンが原因がどうかは情報が少なく、不明ということです。

インド株は英国株の2倍の入院リスクだが、ファイザー社製は変異株でも79%に効果あり

ワクチンはインド株などの変異株に効かないのではという疑問を持っている方も多いと思います。予防接種は変異株にも十分な効果があります。

イギリスのスコットランドからの報告です。doi.org/10.1016/S0140-6736(21)01358-1

2021年4月1日から6月6日までのデータです。5月下旬にはイギリスでは感染者の7割がデルタ株に置き換わっています。デルタ株では入院の割合が1.85倍上昇しています。つまりデルタ株は重症化しやすいといえます。

ファイザー社製ワクチンは、2回接種してから14日後には確実に変異株にも効果がありました。ワクチン未接種の人とワクチン接種の人で感染人数を比較すると、デルタ株で79%(75–82)も少なかったことがわかりました。

つまりデルタ株への効果は79%ということです。ちなみに、いままでのデルタ株以外では92%の効果でしたので効果は低下しています。それでも79%は非常に高い数字です。

例えデルタ株であっても、高い効果があるので予防接種をしましょう。ただし接種後もマスクなどの感染予防は継続すれば、日常生活は大丈夫。予防接種をした人同士ならば飲食を共にしても、デルタ株を広げることにはなりにくいでしょう。

まとめ:軽微な副反応は、免疫応答の結果と喜ぼう。変異株にも効果あるから、デルタ株の脅威も半減。

注意する副反応:3日目で収まらない発熱

動悸や胸の痛みを伴う倦怠感がでる心筋炎は稀

デルタ株(インド株)にも79%の感染抑制効果あり

シェア頂けると嬉しいです!お願いします!
URLをコピーする
URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる